お孫さんの顔を見るときの、おじいちゃん・おばあちゃんのうれしそうな表情。それは、ご家族にとってかけがえのない光景です。孫との時間はご本人にとって毎日の張り合いになり、お孫さんにとっては親とはまたちがう温かさに包まれる大切なひとときになります。
けれど、離れて暮らしていたり、親世代が日々の子育てや仕事に追われていたりすると、その時間はつい後回しになりがちです。孫と祖父母の絆を無理なく育んでいくための工夫を書きました。間に立つ親世代のちょっとした心がけが、三世代のつながりを豊かにしてくれます。
離れていても、顔を見せ合う
離れて暮らしていても、ビデオ通話を使えばお互いの顔を見ながら話せます。「お孫さんが幼稚園で覚えた歌を披露する」「おじいちゃんが庭の花を見せる」。短い時間でも、顔を見て声を交わすだけで距離はぐっと縮まります。
毎週でなくてかまいません。「日曜の夜は、おばあちゃんとテレビ電話」と決めておくと、お孫さんにとってもおじいちゃん・おばあちゃんにとっても楽しみな習慣になります。お孫さんが描いた絵を画面に映す、見せたいものを用意しておく。そんな小さな工夫が会話をはずませます。
一緒に楽しめることを、見つける
世代を超えて一緒に楽しめるものがあると、孫と祖父母の時間は自然と豊かになります。昔ながらの遊び、お手玉、折り紙、あやとり、かるたは、おじいちゃん・おばあちゃんが教える側にまわれるうってつけの題材です。
「おばあちゃん、折り紙の鶴を教えて」とお孫さんがお願いすれば、ご本人は喜んで腕を見せてくれます。教え、教わるやり取りそのものが世代を超えた会話を生みます。一緒にできるクイズやゲームを囲むのも自然な会話のきっかけになります。
親世代が、間をつなぐ
孫と祖父母の絆を育むうえで、間に立つ親世代の役割は小さくありません。「おじいちゃんがこう言ってたよ」「おばあちゃんが会いたがってたよ」。双方の思いを橋渡しするだけでつながりはあたたかく保たれます。
お孫さんの成長を、写真や動画でこまめに伝えるのも喜ばれる心づかいです。運動会の様子、初めて自転車に乗れた瞬間、描いた絵。離れていてもお孫さんの日々を分かち合えることが、ご本人の毎日を明るくします。
昔の話を、お孫さんに語り継いでもらう
おじいちゃん・おばあちゃんが子どもだった頃の話は、お孫さんにとってまるで物語のように新鮮に響きます。「昔はテレビがなくてね」「子どもの頃は、こんな遊びをしていたんだよ」。そうした話はお孫さんの世界を広げ、家族のルーツを伝えてくれます。
親世代が「おじいちゃんの子どもの頃の話、聞かせて」とうながすと、ご本人も張り合いを持って語ってくれます。語られた思い出はお孫さんの記憶に残り、いつか次の世代へと受け継がれていきます。話を一緒に聞く時間は、三世代がそろうまたとないひとときです。
会えたときの時間を、思い出に残す
帰省や旅行で実際に会えたときは、三世代でそろって写真を撮っておきましょう。一年に数枚でも毎年続けていくと、お孫さんの成長とご本人の歩みが一緒に刻まれたかけがえのない記録になります。
そろって食卓を囲む、一緒に散歩する、昔の遊びに興じる。特別なことでなくてかまいません。何気ない時間こそ、お孫さんの心に「おじいちゃん・おばあちゃんと過ごした温かい記憶」として長く残っていきます。
孫と祖父母の絆は、間に立つ親世代のほんの少しの心がけで、離れていても豊かに育っていきます。顔を見せ合い、一緒に楽しみ、昔の話に耳をかたむける。そのひとつひとつが三世代をつなぐ温かい糸になります。
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